全作品解説
【フェルメール】ヴァージナルの前に座る若い女の見どころ・解説【決定版】
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【ヴァージナルの前に座る若い女】は近年真作と認定された約32億円の値札がついた名作です。
この作品は、フェルメール作品の中でも「幻の作品」と言われています。
この記事では、そんな【ヴァージナルの前に座る若い女】について解説します!
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①作品の概要
基本データ
◎個人蔵
◎1670年ごろの作品
◎油彩・カンヴァス
◎25.2cm×20cm
フェルメール作品の中で最も近年に真作と認定された一枚です。
1904年から知られていましたが、1949年以来、フェルメール追随者の作品とされました。
しかし、2000年代に入って科学調査の結果なども踏まえ、真作と認定されました。
1945年にメーヘレンの贋作騒動が起きたことをきっかけに、個人蔵の本作品も贋作と見られていましたが、1993年に始まった鑑定調査により真作と認定されました。
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その根拠は、顔料や女性の髪型・服装が17世紀のものであること、イスなどにラピズラズリが使用されていること、カンヴァスの素材が【レースを編む女】とほぼ同一であることなどです。
2004年7月にロンドンのサザビーズで競売にかけられ、個人コレクターが1620万ポンド(約32億円)で落札して以降、ほとんど公開されず幻の作品になっています。
おわりに
この記事では、【ヴァージナルの前に座る若い女】の作品の見どころや画法、背景などをまとめました。
真作には認定されているものの、学者によっては「フェルメール独特の空間性と平面性の豊かな関係が欠如しており真作グループに入れるのにはなお慎重になるべき」といわれている作品でもあります。
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