【2022年版】東京と大阪で開かれるフェルメール展とは?【決定版】
フェルメールの作品は現存しているものがとても少なく、また、その作品たちは世界17もの美術館に所蔵されていますが、何年かに一度フェルメール作品が来日しており、日本でも見ることができます。
最近では、2020年に「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が国立西洋美術館(東京)と国立国際美術館(大阪)で開かれ、【ヴァージナルの前に座る女】が日本で初公開されました。
そして来たる2022年、東京と大阪に初来日となるフェルメール作品がやってきます。
この記事では、そんな東京と大阪でフェルメールの作品に出会える展覧会について紹介します!
①メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年
展覧会について
正確には、「フェルメール展」ではなく、「フェルメール作品に出会える展覧会」が日本で開かれます。
それが「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」です。
メトロポリタン美術館に所蔵されている2500点の作品から選りすぐった西洋絵画コレクションの主要作品65点が来日し、そのうち46点が日本初公開です。
ルネサンス期から19世紀まで、西洋絵画史の500年を辿ることができる名品が勢揃いです。
その中にフェルメール作品も含まれており、それが【信仰の寓意】です。
信仰の寓意とは?
【信仰の寓意】は、ヨハネス・フェルメールが描いた【絵画芸術】に次ぐ本格的な寓意画です。
背景に描かれたヤーコブ・ヨルダーンスの《キリストの磔刑》の絵や十字架、聖杯とかたわらの聖書はもちろん、室内の様々な物に信仰にまつわる寓意が込められています。
女性が踏みつけている地球儀は「現世」、見上げているガラス球は「天上界」、床の上のリンゴやヘビは「原罪」、十字架、聖杯、聖書は「キリスト」、隅石(礎石)は「教会」の象徴です。
本作品はイエスズ会の依頼で描いたものと見られています。
下記では、さらに詳しく【信仰の寓意】について解説しています。
基本情報
会場は大阪と東京の2会場です。
■大阪会場
会期:2021年11月13日(土)〜2022年1月16日(日)
会場:大阪市立美術館
住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82
URL:https://www.osaka-art-museum.jp/
■東京会場
会期:2022年2月9日(水)〜5月30日(月)
会場:国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
URL:https://www.nact.jp/
※詳細は決まり次第告知
②ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展
展覧会について
この展覧会では、大規模な修復プロジェクトによってキューピッドの画中画が現れ、フェルメールが描いた当初の姿となった【窓辺で手紙を読む女】が展示されます。
加えて、同館が所蔵するレンブラント・ファン・レイン、ハブリエル・メツー、ヤーコプ・ファン・ライスダールなどオランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点も展示します。
本作品は、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館でのお披露目に次いでの公開になり、また、所蔵館以外での公開は、世界初となります。
窓辺で手紙を読む女とは?
【窓辺で手紙を読む女】は、窓から差し込む光の表現、室内で手紙を読む女性像など、フェルメールが自身のスタイルを確立したといわれる初期の傑作です。
1979年のX線調査で壁面にキューピッドが描かれた画中画が塗り潰されていることが判明、
長年、その絵はフェルメール自身が消したと考えられてきました。
しかし、その画中画はフェルメールの死後、何者かにより消されていたという最新の調査結果が、2019年に発表され、その後修復され、キューピッドの画中画があらわれることとなったのです。
下記では、さらに詳しく【窓辺で手紙を読む女】について解説しています。
基本情報
展覧会は東京と大阪の2会場の他に北海道と宮城でも開催されます。
■東京会場
会期:2022年1月22日(土)〜2022年4月3日(日)
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
URL:https://www.tobikan.jp/
■北海道会場
会期:2022年4月〜6月 ※調整中
会場:北海道近代美術館
住所:札幌市中央区北1条西17丁目
URL:https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/knb
※詳細は決まり次第告知
■大阪会場
会期:2022年7月16日(土)~9月25日(日)
会場:大阪市立美術館
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 (天王寺公園内)
URL:https://www.osaka-art-museum.jp/information/access
■宮城会場
会期:※調整中
会場:※調整中
おわりに
それぞれの展覧会の公式サイトは下記を参照してください!詳細情報はこちらにアップされます。
また、展覧会以外の方法で日本でフェルメール作品を鑑賞する方法があります。
下記に詳しくまとめていますので、気になる方はコチラもどうぞ。