【決定版】フェルメールの作品に関する事件【一覧】
フェルメールが描いた作品はとても少なく、その作品はとても芸術的な価値がある作品ばかりです。
そういったことから、フェルメールに関する事件も数多くありました。
盗難されたり、贋作が作られたり‥‥フェルメールの作品に関する事件は数多く、また事件のスケールも大きいです。
この記事では、そんなフェルメールの作品に関する事件を大きく3つに分けてまとめました。
フェルメールの盗難事件
①【合奏】の盗難事件
【合奏】は1930年、盗難の被害に遭い、その作品は現在も見つかってはいません。
事件翌日の紙面の見出しには「ボストンの2億ドルの美術品強盗。世界に残された32点のうち1点、フェルメールの盗難は最大の損失(ボストン・グローブ紙、90年3月19日)」と書かれ、推定被害総額が事件の規模の大きさを物語っています。
下記では、その合奏の盗難事件についてさらに詳しくまとめています。
②【手紙を書く婦人と召使い】の盗難事件
【手紙を書く婦人と召使い】は2度も盗難されましたが、なんとその事件後に作品は見つかり、無事奪還されています。
1度目は、IRAと呼ばれるアイルランドの地下組織(IRA)の犯行で、この作品と引き換えに、ロンドン市内の爆破テロで逮捕されていた仲間を故国に移送するように要求しました。
その後事件が解決し、IRAのテロリストの女が逮捕された後、【手紙を書く婦人と召使い】が発見され、ケンウッド・ハウスから盗まれた他の美術品19点ものちに無事に保護されました。
しかし、事件から12年後の1986年、2度目の盗難事件に遭いました。
今度は作品を闇マーケットで売りさばくことを目的とした犯行で、宝石や現金の強盗として有名なギャング、マーティン・カーヒルをリーダーとした12人です。
その後、12人のギャングたちは逮捕され、絵は取り戻されたのです。
下記では、2度も盗難された事件をさらに詳しくまとめています。
③その他の盗難事件
フェルメール作品の盗難事件は上記だけにとどまりません。
【恋文】や【ギターを弾く女】なども盗難の被害に遭っています。
下記では、フェルメール作品4点の盗難事件について詳しくまとめています。
フェルメールとナチス
第二次世界大戦が起こっていた20世紀半ば、フェルメール作品は歴史の荒波に翻弄されていました。
一歩間違えれば、【天文学者】や【絵画芸術】などの作品を失っていたかもしれません。
そんな作品の危機を招いた原因は、ナチス・ドイツの総統アドルフ・ヒトラーでした、、、
フェルメールの贋作事件
現在フェルメール作品は三十数点あると言われています。
しかし約72年前の第二次世界大戦終結の頃までは、他に約10点のフェルメール作品が真作と認められていました。
そして、第二次世界大戦後の1945年、美術界に大激震が走りました。
ハン・ファン・メーヘレンというオランダの画家が「長年フェルメール作品を描いてきた」と告白し、世紀の贋作事件が明らかになったのでした。
この事件は「世紀の贋作事件」として後世に伝えられています。
メーヘレンが書いたフェルメールの贋作11点を下記に一覧にしてまとめましたので、コチラも併せてご覧ください。
おわりに
この記事では、フェルメールの作品にまつわる事件についてまとめました。
とても芸術的価値が高いフェルメールの作品、やはり起きる事件もスケールが大きいです。
ちなみに、事件ではないにしろまだ真作が贋作か鑑定が揺らいでいる作品もあります。
それは、【聖プラクセディス】と【赤い帽子の女】、【フルートを持つ女】です。
下記では、フェルメールが描いた作品37点を一覧にしてまとめていますので、コチラもぜひご覧ください。